「憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」展が国立西洋美術館で開催中。
フランス北西部、大西洋に突き出た半島を核とするブルターニュ地方は、古来より特異な歴史文化を紡いできた。断崖の連なる海岸や岩が覆う荒野、内陸部の深い森をはじめとする豊かな自然、各地に残された古代の巨石遺構や中近世のキリスト教モニュメント、そしてケルト系言語たる「ブルトン語」を話す人々の素朴で信心深い生活様式。このフランスの内なる「異郷」は、ロマン主義の時代を迎えると芸術家たちの注目を集め、美術の領域でも新たな画題を求める者たちがブルターニュを目指した。以来この地は流派や国籍を問わず幅広い画家を受け入れることとなり、19世紀末にはポール・ゴーガンを取りまくポン=タヴェン派やナビ派といった美術史上重要な画家グループの誕生を促した。
本展では、とりわけ多くの画家たちがブルターニュに惹きつけられた19世紀後半から20世紀はじめに着目 し、この地の風景や風俗、歴史をモティーフとした作品を一堂に展覧することで、それぞれの画家たちが この「異郷」になにを求め、見出したのかを探る。また、フランスを中心とする西洋画家のみならず、明治後期および大正期にかけて渡仏し、ブルターニュにまで足を延ばした日本出身画家たちの足跡と作品にも光をあてる、これまでにない試みとなる。
展覧会のみどころ
西洋だけでなく日本の近代画家たちが捉えた「ブルターニュ」も併せて紹介
黒田清輝 《ブレハの少女》 1891年 油彩/カンヴァス 80.6 x 54 cm 石橋財団アーティゾン美術館
山本鼎 《ブルトンヌ》 1920年 多色木版 36.8 x 28.7㎝ 東京国立近代美術館 ※展示は5月7日(日)迄
30か所を超える国内の所蔵先と海外美術館2館から珠玉の作品約160点を一同に展示
クロード・モネ 《ポール=ドモワの洞窟》 1886年 油彩/カンヴァス 65×83 cm 茨城県近代美術館
アルフォンス・ミュシャ 《岸壁のエリカの花》 1902年 カラー・リトグラフ 75 x 35cm OGATAコレクション
エミール・ベルナール 《ポン=タヴェンの市場》 1888年 油彩/カンヴァス 72.5 x 91 cm 岐阜県美術館
ポール・セリュジエ 《ブルターニュのアンヌ女公への礼賛》 1922年 油彩/カンヴァス 100.5 x 95cm ヤマザキマザック美術館 ※展示は5月7日(日)迄
ブルターニュの名を美術史に刻印した画家、ゴーガンの作品12点が集結
ポール・ゴーガン 《海辺に立つブルターニュの少女たち》 1889年 油彩/カンヴァス 92.5 x 73.6 cm 国立西洋美術館 松方コレクション
ポール・ゴーガン 《ブルターニュの農婦たち》 1894年 油彩/カンヴァス 66.5×92.7cm オルセー美術館(パリ) ⒸRMN-Grand Palais (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
展覧会名|憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷
La Bretagne, source d’inspiration : regards de peintres français et japonais
会期|2023 年 3 月 18 日(土)- 6 月 11 日(日)
開館時間|午前 9 時 30 分~午後 5 時 30 分(毎週金・土曜日は午後 8 時まで)
※入館は閉館の 30 分前まで
※5 月 1 日(月)、2 日(火)、3 日(水・祝)、4 日 (木・祝)は午後 8 時まで開館 |休館日 月曜日 ※3月27日(月)、5月1日(月)を除く
会場|国立西洋美術館(東京・上野公園) 〒110-0007 東京都台東区上野公園 7-7
展覧会公式サイト|https://bretagne2023.jp
お問合せ|050-5541-8600(ハローダイヤル)
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